愛鳥さんの健康管理(14)「片足を上げている?」

「鳥」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

フラミンゴが片足立ちを上げている姿をよく見ます。

これは諸説ありますが、その中で有力なのが「体温調節」といわれています。

鳥は全身を羽毛で覆われていますが、足と嘴は肌が露出しています。 

たぶんこの部分が外気温の影響を受けるからだろう、と考えられたからではないでしょうか。

では私たちがお世話しているフィンチ類、インコ、オウムたちはどうでしょうか?

もちろん「体温調整」があるかもしれません。その場合は3月30日のブログ、メルマガでお伝えしたように、寒さ対策をしていただきたいと思います。

でも、片足立ちが交互であれば「体温調整」の可能性がありますが、いつも同じ足でしたらどう思いますか?

そうですね。体温調整というより上げている足に何か異常がある、と考えた方がいいと思います。

そこで片足上げ「あるある」をお伝えします。

まず鳥の足の裏を見ていただけますか。

できれば両足を見比べてください。足を上げているほうが赤くなったり、腫れていたり、あるいは傷が見られたら、痛くて足を上げていると思われます。

その場合、いつもの止まり木に止まらず、食器や金網に止まっていることがあるかもしれません。

たぶんいつもの止まり木に止まると痛いから、それ以外のものに止まっているのでしょう。

この場合、もちろん動物病院で診てもらうことをおすすめしますが、さらに悪化しないように対策をしましょう。

ペットショップやホームセンターあるいは通販で販売している鳥のケージには、だいたい2本の止まり木が付属品としてついています。

その止まり木を見てください。丸い形でその直径は2本ともほぼ同じです。機械で加工された止まり木なので、スラっとして美しいです。

でも、一方で直径が同じということは、どこに止まっても同じ太さなので、足の裏に当たる部分も同じということになります。

もちろん止まり木に止まるときに、爪で宙に浮かせることもあるそうなので、必ずしも同じ部分が当たることはないかもしれません。

しかし止まり木は、鳥たちにとってはベッドでもあります。どうしても体重の全てを足が支えることになれば、止まり木に当たる足裏の部分は同じなので、当然負荷がかかってしまいます。

これが長年続くと、鳥さんによっては体重が増えたり、なんらかの拍子で足裏に傷ができたりすると、炎症を起こすことは否定できません。

そこでまず対策してほしいことは、2本ある止まり木のうち1本は、自然木に変えてほしいです。

その自然木もできれば太さや形がスラっとしたものではなく、細かったり、太かったり、曲がっていたりなど、変化に富んだものがおすすめです。

なぜなら変化に富んでいるほうが、鳥さんが自分で好きなところに止まれるからです。

もちろん自然木なので安全な木であることと、使用する前に煮沸などをして消毒することが前提です。

野生の鳥たちは自然の木や枝などに止まります。直径が同じ木などを自然界には存在しません。

またケージに取り付けた止まり木のように揺れない枝はありません。

なので可能であれば、止まり木の両端を固定するのはなく、片方だけ固定すれば、揺れる止まり木になると思います。

ブランコや足に優しい布製のロープパーチなどもいいかもしれませんね。

変化に富んだ止まり木は愛鳥さんの足裏を保護する目的もありますが、少しでも自然を感じさせることもできると思います。

次回は鳥さんが吐くことについてお伝えします。

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