いつもありがとうございます。鳥爺です。
今日は「大きな音」についてのお話です。
大きな音は、鳥さんにとってはただの騒音ではなく、
命の危険を知らせるサインとして反応することがあります。
野生であれば、雷、突風、猛禽類の羽音、木々が裂ける音…。
本能の中に「大きな音=警戒」という仕組みがあるのは当然です。
■ 花火大会のたびに感じた心配と、鳥さんの強さ
昔、とり村の開村前。
とり村から直線で約200mで毎年花火大会が行われる場所がありました。
音の迫力はものすごく、身体にずしんと響くほど。
初めて体験したとき、私はこう思いました。
「この音、鳥たちは大丈夫だろうか…?」
鳥たちがパニックを起こさないか、とても心配していたのです。
花火大会当日。
もし1羽でもパニックを起こしたら、すぐ車に避難させるために
ワゴン車をスタンバイさせました。
そして、花火が始まると――
「ドドドーーン!!」
大迫力の音。
空いっぱいに広がる光。
しかし、そのときの鳥さんたちは……
驚くほど落ち着いていたのです。
オカメインコも、ヨウムも、
「あ、なんかやってるね」くらいの雰囲気。
翌年も同じでした。
私たちが心配していたほど、鳥さんたちは動じなかったのです。
■ 鳥さんが落ち着いていられた理由
あとになって思ったのは、
一緒にいる“人”が落ち着いていたことも大きいということ。
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信頼できる人の声
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いつもの環境
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ケージの配置
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避難準備をしていたことで、こちらの心も安定していたこと
これらが、鳥さんにとって安心材料になっていたのだと思います。
どれだけ大きな音がしても、
**「大丈夫だよ」**という飼い主さんの気配は
鳥さんにちゃんと伝わります。
■ 大きな音と鳥さん。今できる備え
現代は、雷、工事、花火、救急車の音など、
大きな音の気配は避けられません。
でも、飼い主さんができることはたくさんあります。
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事前に「今日は花火大会だよ」と声をかける
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カーテンを閉めて光と音をやわらげる
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ケージを壁側に寄せて揺れや響きを軽減する
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飼い主さんが落ち着いた声で話しかける
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必要なら避難ができる準備をしておく
これだけで、鳥さんの心はずいぶん安定します。
■ 大きな音が“恐怖”ではなく、“越えられるもの”になるために
大きな音は、本能的に怖いものです。
でも、同じ「ドン!」という音でも、
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飼い主さんがそばにいる
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安心できる環境がある
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日頃からコミュニケーションがある
この3つがあるだけで、
鳥さんは恐怖を乗り越える力を持っています。
これは、愛鳥さんが飼い主さんを信頼している証でもあります。
■ 今日のまとめ
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大きな音は、鳥さんにとって本能的な恐怖の合図
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でも“信頼できる人の気配”があると落ち着ける
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花火大会でも、鳥さんが動じない例は多い
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前もっての声かけと環境づくりで、安心感はぐっと増す
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大きな音は、絆を深める“乗り越える経験”にもなる
今日も、あなたと鳥さんが
ゆっくり安心して過ごせる一日となりますように(^o^)/