鳴き声とのつきあい方:鳥さんの気持ち、聞こえていますか?

愛鳥さんとの絆を育てるヒント

あなたの鳥さんは、大きな声で鳴きますか?
そしてその声に、ちょっとハラハラしたことはありませんか。
「近所迷惑になっていないだろうか…」
「もしかしてうちの子、特別に大きいの?」
そんな不安を抱える飼い主さんは、本当に多いんです。

いつもありがとうございます。鳥爺です。

実は、鳴き声の相談は年間を通して最も多いご相談のひとつです。
「どうして最初に気づかなかったの?」と驚かれる方もいますが、
私はいつも思うのです。

——気づけなかったのではなく、
誰も教えてくれなかっただけなのだろう、と。

ここだけの話、販売側だって複雑なのです。
だって正直に「この子の声、すごいですよ」と言ったら
…お迎えされないかもしれないじゃないですか(笑)。
もちろん、販売する側にも言い分はあるでしょう。
「知ってて迎えたんでしょ?」と。

でも実際のところ、
鳥さんの“本気の声”を聞いたことがないまま迎える方は多いのです。


■ CAP!での「鳴き声体験ツアー(?)」の思い出

私がCAP!で鳥さんを販売していた頃、
鳥さんを迎えたいという方には必ず 夕方にもう一度来ていただきました。

なぜかというと——
夕方は、鳥さんたちの“本気の鳴き声タイム”だからです。

CAP!には声の大きい子が何羽もいましたので、
その時間に生で聞いてもらうのが一番わかりやすかったのです。

すると、皆さんほぼ同じ反応でした。

「……えっ?普段、あんなに大人しいのに!?」
「想像以上すぎて、声が出ません……」

口がポカーンと開いたまま閉じられない方もいました(笑)。
でも大切なのは、そこからです。

これから長く一緒に暮らすために、この鳴き声が大丈夫か。
お迎えする本人だけでなく、
家族、そして近所の環境まで含めて、しっかり考えてほしい。
私は必ずそのようにお伝えしていました。

それでもお迎えしたものの、
ホームステイの1週間を待たずに
「無理でした…!」と戻ってきたことは
1〜2回どころではありません。

もちろん、鳥さんにとってもお迎えした人にとっても、
ホームステイ期間中だったのは不幸中の幸いでした。


■ 鳥さんが鳴くのは“問題”ではなく“コミュニケーション”

鳥さんは鳴くものです。
そして 鳴き声には必ず意味があります。

  • 呼んでいる

  • 寂しい

  • うれしい

  • 退屈

  • 不安

  • 習性

  • 日課

  • 本能

その声を“問題行動”と決めつけてしまったら、
鳥さんの気持ちはどこへ行くのでしょうか。

むしろ、
「どうして鳴いているの?」と耳を傾けることが、
鳥さんとの絆を深める大事な一歩
なのです。

この「鳴く意味」については、
もっと深くお伝えしたいので、また別の回でゆっくりお話ししますね。

今日もあなたと鳥さんの毎日が、あたたかい時間で満たされますように。

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